2013/01/22

テレビ朝日の誤訳



まんまと日本人が狙われたのかと思っていました。
イスラム研究センターの宮田律理事長という方によると
字幕の「日本人を外に出そう」ではなく
実は「外国人を外に出そう」の誤訳だそうです。

純粋に誤訳なら仕方ないのですが
テレビ朝日だけでなくフジテレビの「Mr.サンデー」や「とくダネ」も
「日本人」で「誤訳」していたとか。

スタジオでは日本人がターゲットにされて
それは政府対応のせいだという空気が作られたと言います。
もし意図的な「誤訳」だとすると恐ろしいことです。



事件自体は悼ましいもので
第一の責めはテロ組織にあるのは間違いないのですが
こういうニュースでさえ
素直に見られないのは嘆かわしいです。

他方、あまり報じられていない背景もあるようです。
アルジェリアと中国の結びつきはとても強く
軍(つまり今回人質もろともテロ組織を殲滅している側)には
中国人民解放軍の顧問が入っているそうです。
2009年の中国によるウイグル人虐殺に際し
報復宣言をしたのがアルジェリアのイスラム過激派だとか。
 http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=33417
安全保障上の理由もあり、中国から武器・資金の提供
アルジェリアから港湾使用権の付与などの関係があるようです。
また、経済的にも中国はアルジェリアの石油開発権を取得し
見返りにアルジェリアへ融資を行っているそうな。
 http://www.nikkeibp.co.jp/sj/2/column/i/04/index1.html

いろいろ勘ぐってしまいますが
パートナー同士の国がお互いのために
テロ組織殲滅を第一に考えたとすると
今回の軍の行動は合点がいってしまいます。
過度な想像は危険ですけれども
少なくとも前提となる背景がテレビなどで報じられないのは
ウイグル虐殺に触れないための「配慮」でしょうか。。

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