2014/03/06

CarPlayのムービーが続々公開 - 垣間見える未来


先日発表された、AppleのCarPlayですが、まもなく対応車を発表するとされていたボルボ、メルセデス、フェラーリに関連する動画が、続々と公開されています。
CarPlayとはどういう機能なのかが、なんとな~く見えてきます。

Volvo




Mercedes




Ferrari




さすがにナイトライダーとまでは行かないものの、ちょっとした近未来を感じさせてくれる機能です。

電話メール・メッセージの操作」+「これまでクルマ側の機能であったカーナビオーディオの機能」というのがキホンのようです。また、動画ではiOSの基本機能のアイコンに並んで、フェラーリやメルセデスのエンブレムのアイコンがありましたので、メーカー独自の機能を付加する余地もあるようです。

ボルボの動画では温度調節を同じパネルでやっています。最下段に並んでいる一連のエアコン機能群のようなアイコンは他メーカーの動画には出てきませんので、これはメーカー独自のタッチパネルコントローラーをCarPlayに対応させているようです。

メーカー独自の裁量がどこまで許されているのかは判りませんが、これが普及していけば、クルマの操作インタフェース自体がだんだんと変わってくるかもしれません。電話をかけたり、メッセージを読み上げたり...という機能よりも、クルマのインタフェースへの影響の方が大きくなる可能性があると思います。

たとえば、今のままでも(もしMapアプリのナビが使えるレベルであれば…ですが、)CarPlay対応のクルマに乗れば、iOSに慣れたユーザであれば、ナビとオーディオは躊躇なく使えるようになっていると思います。これが、エアコンやリクライニングやミラー操作など、細かなところにまで広がってくると、新車に乗り換えようがレンタカーを借りようが、対応車であれば「運転」以外の操作には戸惑わずに済む、という地味ですが便利な環境が生まれます。

メーカー側は、メカニカルなスイッチやツマミを省いて、多くの機能のインタフェースをソフトウェア的にタッチパネルに集約していけたなら、メリットは大きくなります。タッチパネル分のコスト増はありますが、「ナビ的なものが標準搭載」と考えればナビの今の値段を考えると十分にペイできそうです。ボルボのような、CarPlay+独自インタフェースを目指した、タッチパネル導入のインセンティブとしてのCarPlayの存在は大きそう。コストもスペースも省けるので、実は大衆車にこそうれしい機能になっていくかもしれません。

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