2013/06/11

Apple WWDC2013発表とウワサの反省


ひきこもごもなWWDC2013の基調講演がおわりました。
これまでウワサを書き連ねてきた反省を兼ねて
要点をまとめたいと思います。

MacBook Air

ほぼウワサ通りで出てきたMacBook Airです。
Retinaは搭載されないとうのが(私的に)有力でしたので
サプライズは、期待以上にバッテリーの持続時間がよくなったことくらいでしょうか。


  • Intel Haswellプロセッサ搭載(省電力化。グラフィック性能も向上。)
  • バッテリー駆動時間は11インチが9時間、13インチが12時間
  • お値段は11インチが98,800円、13インチが108,800円から
  • 従来比で3倍高速な802.11ac規格のWiFiサポート
  • 従来比で約2倍高速なフラッシュストレージ
  • 本日発売

iOS7

こちらも従来からのウワサどおりな点が多いです。
これまでの噂になかった点では...
「コントロールセンター」でWiFiなどを
マメにon/offできるようになるのはうれしいです。
設定アプリをDockに入れておく必要がなくなりそうです。

iOS in the Carもまったく噂は出ていませんでした。
iOSデバイスと車載デバイスの統合を意図する機能。
カーナビ市場の衰退にトドメを刺すことになるかもしれませんね。
現状サポートメーカーにトヨタが入っていないのは
その辺の政治的なものがあったりするのかしら。。

iTunes Radioはずっと通称「iRadio」と呼ばれてきたものです。
日本ではまだ開始されていない「iTunes Match」の付加機能とも言える側面もあるため
iTunes Matchすら始まっていない日本では当分縁のない話になりそうな予感。
iTunes MatchはiTunesの音楽ライブラリをiCloud上に置いて
すべてのiOSデバイスからアクセスできる有料のサービスです。
CDから吸いだした楽曲もiCloud上で同期させることができます。

比較的に新しいデバイスしかサポートしなくなったのも
これまでとは異なる点です。
Androidの惨状(?)を考えれば
むしろこれまでよくiPhone3GSなどのサポートを続けてきたと
感心してしまうくらいですが
注意が必要な点ではあります。

  • フラットなデザインへの変更。フォントも刷新。
  • マルチタスク化
  • AirDrop(近くにいる人とファイルを簡単に共有できる機能)のサポート
  • 下からスワイプするコントロールセンター(上の写真。WiFiやBluetoothなどのon/offや輝度調節がすぐにできる。)
  • カメラはフィルタをサポート
  • Safari・カメラロール・Siri・iTunesStoreなど標準機能の強化
  • iOS in the Car。クルマと統合してナビゲーションやSiriによる操作、メッセージ読み上げなど。(サポートメーカーには日本ではホンダと日産のロゴ。)
  • iTunes Radio (200局以上のラジオ局から、ユーザの好みに合わせた音楽を配信。広告付きだと無料。iTunes Match利用者は広告なし。まずはアメリカだけで秋に開始予定。)
  • 対応デバイスはiPhone 4以降・iPad 2以降・iPad mini・第5世代iPod touch以降
  • 正式版は秋にリリース予定

OS X Maverics

iOSからの取り込み・融合がすすんで
いわゆるAppleの「エコシステム」の居心地がさらによくなった印象です。
びっくりするような新機能はなく
実直に細かい部分を作りこんでユーザビリティを上げたと言えるでしょうか。


  • ネコ科の動物の名前をやめる(Mavericksはカリフォルニアの地名だそう。)
  • OS X版iBooks、Mapsのサポート
  • カレンダーのデザイン変更
  • Safariの強化・高速化
  • KeychainのiCloud化(新iOSのSafariでもサポートされ、サイトのパスワードなどを一括管理できるようになる、1Password的な機能になる模様。)
  • マルチディスプレイの強化(フルスクリーンアプリが複数ディスプレイで動作するようになるんだとか。スクリーンごとにドックがでてくるようにもなるようです。AirPlayのディスプレイもマルチディスプレイの1つとして利用可能。)
  • Finderのタブ化、ファイルやドキュメントをタグ付けして管理できるように
  • iOS通知を統合して、同じApple IDの通知をMacで受け取れるように
  • iWorkのiCloud化(Apple版GoogleDocsという感じです。ブラウザでiColud上のiWork文書が編集可能になる模様。)
  • OS自体も省電力化・省メモリ化

Mac Pro

正式発表ではなく、「チラ見せ」として発表があったもの。
カタチがすでにサプライズですが...
直径約16センチ高さ約25センチ。
仏壇に置けそう...とおもっちゃったのは秘密です。
ハイスペックにこのコンパクトさは
静音性さえ確保できれば名機になっちゃうかもしれません。

Thunderboltもまだ普及途上な中で
Thunderbolt2をいち早くサポートというのは
ちょっとした驚きです。
4kディスプレイ対応ということは
Appleの傾向として
発売時には4k対応新Thunderbolt Displayも期待できるかもしれません。



  • いろいろな議論を呼びそうなカタチ何かに似ているという説も。
  • 底面吸気・上面排気の円筒形。
  • 12コアXeonプロセッサ搭載
  • Thunderbolt2サポート
  • 4kディスプレイ対応(3枚まで接続できるらしい)
  • Thunderbold2x6ポート、USB3.0x4ポートなど外部に拡張する前提
  • 年内発売予定

AirMacExtreme / TimeCupsule

地味に予想されていましたが地味に発売。
新しい無線規格をサポートした新MacBook Air買うなら
対応ルータも忘れずにね。というタイミングで
しっかり準備するところがAppleですね。
新しい802.11ac規格についてはこの辺をごらんください。
このデザイン...僕は好きです。仏壇に置けそうだし。


さて...

よく考えると。
(OSではなく)iPhone5S自体の発表や
もう当然あるもの...くらいに思っていたMacBook Proの発表は無かったですね。
Retina MacBook Proに関しては生産に障害があり
発表されたとしても発売は遅くなると予想されていたのですけれども。
個人的には無さそうと思っていましたが
iWatchの情報を期待されていた方もいたようです。

そういう意味ではハードウェア面で物足りないと言われるかもしれませんが
ソフトウェアの向上は評価に値するものだったと思います。
数々の新機能は、実はいわゆる「脱獄」で実現されていた機能や
サードパーティ製のアプリが実現していた機能を
正式に取り込んだ...という面もある気がするのですが
細かいユーザビリティの向上を積極的に標準機能として取り込む姿勢には
好感を持てました。

ハードウェアについては
秋からのサプライズに期待しましょう。

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