2013/05/29

iPhone5Sは解像度が倍に???


iPhone5Sではディスプレイのピクセル数が倍になり
ナローベゼル(狭額)を採用するかもしれませんという噂がでてまいりました。
中国のガジェットサイト発の情報を
Apple系のブログが一斉に報じています。
Chinese site WeiPhone.com reports [Google translation, via Unwired View] that Apple will make a significant change to the display of the iPhone 5S, doubling the number of pixels to roughly 1.5 million. The device will reportedly also see a narrower bezel, although it is unclear exactly how that would be achieved.
中国のサイトWeiPhone.comはAppleがiPhone5Sのディスプレイに、約1500万個までピクセル数を2倍に増やすような大きな変更を加えるだろうと報じた。どのように実現するのかはっきりとは解らないが、そのデバイスはナローベゼルになるだろうとも報じている。

さて。
こちらのブログでも、書き出しから"Unlikely though it may be,"
(たぶん、起こりそうにないけど)などと言われていますが
私もこのウワサはちょっと疑っています。

Appleが"Retinaディスプレイ"と名付けている高解像度のディスプレイですが
初登場だったiPhone4のピクセルの密度は326ppiです。
ppiはpixel per inchの略で、ディスプレイを構成するつぶつぶが
1インチ四方にいくつあるかを意味しています。
iPhone4から4S、5とiPhoneは新しくなってきたわけですが
実はピクセル密度は変わっていません。ずっと326ppi。
技術の限界というわけでもなく
たとえばHTCには440ppiのモデルがあったりします。
ただ、諸説はあるものの
人間には300ppi程度までしか見分けられない、というお話があります。
目の網膜(Retina)の限界で、それ以上に密度が高くても意味が無いということです。
つまり326ppiというiPhoneのピクセル密度は根拠がある...ようにも思えるわけです。
Appleがオフィシャルに言ったわけではないので真相はわかんないんですけども。

また、ディスプレイと網膜の距離が離れれば
ピクセル密度が300ppiより低くても十分なめらかに見えるともされています。
実際にApple製品では「Retinaディスプレイ」と呼ばれるモデルでも
iPhone(326ppi) → iPad(264ppi) → MacBook Pro(220ppi)
と密度は低くなっていきます。
これまたAppleが公式に述べたわけではありませんが
デバイスによって想定される使用距離の違いがあるからではないかと
推測されることが多いです。
実際に使うときには、スマートフォンの画面よりも
PCの画面は目から遠いので密度が低くても大丈夫ね、ということです。

...軽く脱線した感もありますが何が言いたいかというと
これまでのRetinaディスプレイの搭載方法が実に合理的に見えるので
突然Appleが人間の限界を超えたスペック争いに
参入するとは考えにくいと思えるわけです。
高解像度の画面を駆動するためにはプロセッサの負荷も増え
それに伴いバッテリーの消費も増え...と、トレードオフの部分を考えると
過剰なスペックは無意味どころか無駄でさえあります。

元記事に次期iPhoneの画面のサイズが明記されていないという微妙さはありますが
画面のサイズがiPhone5と同じなら、まず無いんじゃないかしらと思います。
Appleが全力でスペック争いに参戦したら...うんもう笑いますけど。。

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