2013/03/24

Sonyが銃を連射しながらHTCを追いかける

Xperia L
Sonyが比較的安価なモデル、Xperia SP・Xperia Lを発表しました。

少々センセーショナルな表題ですが
英字記事の題名が面白かったので、直訳してみました。
現在Xperia Zが好評を博しているヨーロッパ市場で、
韓国Samsungに続くAndroid2位の台湾HTCを
SP、Lの発売でSonyがさらに追撃するという意味です。たぶん。
HTCは部品の供給不足で、発表済みの新フラッグシップ機HTC Oneが
なかなか発売できないという苦境にあります。
Sony’s (SNE) Xperia Z was probably the biggest surprise hit of February. It sold out substantial early shipments from Japan to France and is currently dominating the U.K. smartphone market outside the Apple (AAPL) – Samsung (005930) axis. This has been a very painful experience for HTC (2498). The launch of the new flagship HTC One was recently delayed until the end of March and it looks like April shipment volumes are going to be very thin, most likely due to camera module sourcing problems. Wasting no time, Sony is now rolling out its cheaper Xperia models at lower than expected price points. The Xperia SP will launch in some European countries below 400 euros and the Xperia L will debut below 300 euros in Netherlands and Italy.
SonyのXperia Zはおそらく2月最大の驚異的なヒットだった。日本からフランスまで、かなりの量の初期出荷が売り切れ、今はUKのスマートフォン市場でApple、Samsungの2強以外のシェアを席巻しつつある。これはHTCにとってとても苦しい状況だ。新しいフラッグシップ機 HTC one の発売は、最近3月末まで遅れることになり、主にカメラ部品の供給(不足)の問題で4月の出荷量はとても少ないらしい。間髪をいれず、Sonyは安価なXperiaの新モデルを予想を下回る価格で発表した。Xperia SPはヨーロッパの国々で400ユーロ(約4.9万円)で発売され、Xperia Lはオランダとイタリアで300ユーロ(約3.7万円)で登場する。


HTC One SVというHTCの廉価モデルが320ユーロ以上で販売されているらしく
Xperia Lの300ユーロは、とても戦略的なものを感じさせます。
As the Samsung Galaxy S 4 nears its April debut, the Android playing field is about to come under intense pressure. It’s crunch time for HTC and LG (066570) as Sony turns up the heat.
SamsungのGalaxy S4の4月の発売を控え、Android市場には強烈な圧力がかかろうとしている。Sonyが勢いを増している中で、HTCとLGにとっては試練の時となる。

Xperia SP
SPもLも、Xperia Zを踏襲するような直線的なデザイン。個人的には好きな感じです。
日本発売が決まっていませんので詳細は省きますが(詳細はこの辺にあります。)
Xperia ZからCPUや液晶などがスペックダウンするのは当然ながら
カメラモジュール「Exmor RS for mobile」は同じものを使用しています。
Sonyのカメラモジュールは定評がある部分ですし
廉価モデルでも一芸があれば売りやすくなります。
いいところに目をつけたなと思います。
私に褒められても何も起こりませんが。
このデザインとカメラで電話回線なしのウォークマン作ってくれないかな...
しかしデザインといいスペックの取捨といい、なんか急に良くなった感じがします。
...私に褒められても何も起こりませんが。

廉価版とは言うものの
映像を見るかぎり、あまりチープな感じはしません。
SPはそれなりのスペックで筐体がアルミなので
価格以外の理由でZより好きになる人がいそうです。



ただ、残念ながらいい話だけではありません。
日本でも聞くXperia Zの「突然死」がやはり海外でも話題になっている模様。
Some Sony Xperia Z users are reporting that their device is randomly shutting down, never to turn back on again. 
デバイスの電源が不規則に切れて、入れなおすことができないというXperia Zユーザがいます。

ハードウェアリセットで直ったり直らなかったりと、いろんな症状があるようです。
Sonyも事態を把握して修正中だとか。
アップデートを心待ちにしている人は多そうです。

最近、Xperia Zの最初のファームウェアのアップデートがあったらしいのですが.....
こちらの記事では、PCソフト「Sony PC companion」経由でしか
アップデートできないと言われていますが
別の記事では「over the air」でできると言っています。
おそらく国によって状況が異なるのだと思いますが
世界共通モデルでのこういう微妙なバラつき自体が不信につながりかねません。

また、「There's also no firm information on exactly what's new in this update」とあり
何のためのアップデートか明確なアナウンスがされてないようなのが、とてもいかん。
"突然死"問題の対応だというウワサも勝手に広まっているようですが
勝手な期待は勝手な失望につながります。
期待通りの内容のアップデートだったとしても
潜在的な購入者が躊躇する要因を曖昧にしておく意味がわかりません。

トラブル対応を誤ってしまうと
せっかくの勢いがなくなるどころか
取り返しのつかないことになります。
少なくとも日本ではまだ好調を維持してはいますが
今後のためにもきっちりと対応して
復活につなげてほしいです。
Sony関係者でも熱心なファンでもなんでもないんですけどね。
Xperia Zのデザインを見てテンションが上がって
これは売れてほしいと思っているだけです...あは...

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