2013/06/03

Apple WWDCでの「iRadio」立ち上げをめざして努力中 !?



Hurdles (Scenes from a Track Meet) / Phil Roeder


噂されているAppleの新しいサービス、通称「iRadio」。
音楽をストリーミング配信するといわれているものですが
レコード会社と交渉の難航が伝えられ
この6月のイベントWWDCには間に合わないとのお話もでてきていました。
しかしAppleはあきらめず、まだ交渉をがんばっているようです。
The New York Times reports that Apple is still hoping to launch its much-rumored streaming music service at its Worldwide Developers Conference (WWDC) next week, pressing to complete deals with record labels that would allow the company to announce the service.
依然としてAppleは噂になっている音楽ストリーミングサービスを来週のWWDCでの開始を目指していると、ニューヨーク・タイムズが報じました。サービスの発表を許諾するレコード・レーベルとの契約を急いでいるようです。



ユーザの好みに応じてストリーミングを構成する「Pandora」のような機能のAppleのサービスは、少なくとも昨年の夏から計画されていました。しかしAppleはレコード・レーベルや音楽の版元との交渉をほとんど進められませんでした。非公式の匿名の音楽会社関係者によれば、彼らはより高い使用料率と最低限の支払いの保証(たぶん基本料金みたいなの)を求めていたからです。
まだ契約条件について幾つかの会社と合意できていませんが、Appleは一部で「iRadio」と呼ばれているこのサービスを、6月10日からサンフランシスコではじまるWWDCで発表するため、ライセンス許可を間に合わせることに意欲的だと言われています。2週間前、交渉が難航しているのでAppleはWWDCで「iRadio」サービスを立ち上げることができないかもしれないと、The Verge(米テクノロジー情報サイト)が報じました。しかしAppleは目標を達成するために土壇場の交渉を続けているようです。
以前、Appleは世界最大のレコードレーベルであるユニバーサルミュージックとの契約に合意しています。またタイムズ紙はこの週末にワーナーミュージックと合意したと言っています。その他のレーベルや版元との交渉は続いています。
Appleのストリーミングサービスは広告の提供で無料になると言われています。噂によるとレーベル側はPandoraからの(得ている収入率と)同程度の収入を得ようとしています。一方、Appleはユーザが柔軟に利用できるようにするため、(Pandoraよりも)広範囲のライセンスを求めています。

通称「iRadio」は、Googleが先日のイベント「I/O」で発表した新サービス
「All Access」に似たようなものだと言われています。

GoogleのAll Accessは有料なのですが
Appleがこれをホントに無料にできたら画期的です。
広告をつかって一般ユーザにはなんでも無料にするGoogleと
一般ユーザから広く浅く儲けるApple、のように
両社のイメージはこれまで逆でしたので
2社の業態の接近を象徴するような出来事になるかもしれません。

報じられている限りではAll Accessは
自分で購入している音楽や選択したジャンルやアーティストから
ユーザの嗜好に合わせた楽曲をストリーミングで聞け、
ずばり1曲の選択はできませんが
スキップや頭出しは可能であるサービス....のように見えます。
このレベルですとPandoraやAccuradioなどで既視感があり
正直なところ画期的な感じはまったくしません。
Appleならではの工夫を期待せずにはいられないのですが。

どちらにしろ「iTunes Match」すら開始できていない日本では
例によって展開はまだまだまだまだ先になる気がせずにはいられませぬ。。

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