2013/06/17

東芝 Tegra4搭載Androidタブレット REGZA Tablet AT-703


話題の東芝10インチAndroidタブレットが
とうとう日本で発売になります。
Tegra4・デジタイザペン搭載の上位モデルが「REGZA Tablet AT703
Tegra3搭載の下位モデルが「REGZA Tablet AT503」として
6月21日から発売です。

上位モデルが「AT10LE-A」という名前で話題になり
海外では「Excite」シリーズとして発表されていたタブレットです。
それぞれ、以前に記事にしている海外モデルExciteシリーズの
「Excite Write」「Excite Pure」にあたるようです。
Writeのデジタイザーペン無しバージョン「Excite Pro」は
これまでのところ日本版の発表はないようです。


以前にざっくりと載せているわけですが、スペックの比較。

 REGZA Tablet AT703 REGZA Tablet AT503
 プロセッサ Tegra4 1.8GHz Tegra3 1.3GHz
 メモリ 2GB 1GB
 ディスプレイ 10.1インチ 2560x1600 10.1インチ 1280x800
 ストレージ 32GB 32GB
 無線LAN IEEE802.11 a/b/g/n
 Draft IEEE802.11 ac
 IEEE802.11 a/b/g/n 
 Bluetooth 4.0 4.0
 バッテリー駆動時間 9.5時間 11.5時間
 大きさ(mm) 260.7x178.9x10.5 260.7x178.9x10.3
 重量(g) 671 600
 その他 Bluetoothキーボード
 デジタイザペン
 SDカードスロット
 GPS
 電子コンパス など
 SDカードスロット
 GPS
 電子コンパス など
 現在のAmazon価格 ¥89800 ¥49800


AT703は申し分ないスペックです。
海外版では共通オプション扱いだったBluetoothキーボードを
付属品として標準添付している点と、
テレビ・レコーダなどREGZA製品と連携するソフトウェアの有無あたりが
海外モデルとの差異のようです。
で、海外モデルのデジタイザペン付き「Excite Write」は600ドルなので...
海外モデルからざっくり3万円アップの約9万円という価格設定。
機能的にも価格的にもビジネスユーザに的を絞ったのかもしれません。

1024段階の筆圧検知ができるデジタイザペンも
当初は高階調さからデザイン・お絵かきの用途が主眼かと思っていたのですが
付属ソフトはあくまで「高性能な手書きノート」という位置づけです。
手書き書類をそのままオフィス文書に変換して扱えるんだとか。
文字認識や表変換の精度しだいでは、
これまでになかった需要が取り込めるかもしれません。
"ITアレルギー"的な層には大ウケするポテンシャルがあると思います。

...ですがビジネスユース?ナニソレ?強いの?という層には
余計な機能が価格を釣り上げているために、買いづらくなっているだけでしょう。
AppleでいうRetina並の高解像度液晶とharman/kardonのスピーカー、Tegra4搭載という
エンターテイメント用途に訴求できる要素を備えながら
もったいない売り方をするな...という印象です。
海外モデルはデジタイザペンの有無でモデルが別れており
Bluetoothキーボードもオプション。
動画を高性能プロセッサでストレスなく見たい!(ペンいらね)という層には
海外ではデジタイザペン無しの最安モデルが500ドル、約5万円から手に入るわけです。
とても理にかなった売り方だと思うのですが....ドウシテコウナッタ。

ビジネスユースには便利そうです。
ちょっとお高いので...自腹切らずに買う層にはウケるかもしれません。
デジタイザペン付きという珍しい特徴がありますので
手書き入力に魅力を感じられれば買いでしょう。

おうち用途だと...個人的にはここまでの価格を出すのなら
プロセッサ性能は少々劣りますがソニーのXperia Tablet Zのほうが
防水性能やデザインを考えると魅力を感じます。
プロセッサTegra4の性能が目当てなら
キーボードなし、ペンなしでもっと安価なモデルが
今後ほかのメーカーからも出てくると思います。

AT503は...一昔前のハードウェアスペックで強気な5万円。
従来と同じスペックのエントリモデルを
AT703と共通の部品で作りなおしました...という感じでしょうか。
関係者以外に誰が買うのか想像がつきません。
知り合いが買おうとしていたら全力で止めるレベル。

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