2013/06/07

iRadioは「Appleにとって」のキラーアプリ



RADIO / CarbonNYC

AppleはiPhoneやiPodなどモバイル向けの広告プラットフォームを
iAdという名称で運営しています。
もうすぐデビューと言われるiRadioは
このiAdの広告が入ることで
ユーザは無料で使用できるようになる、というのが有力視されています。
このiRadio向けiAdはユーザのためだけではなく
実はAppleのためでもある、という興味深いお話です。
Following word that Apple’s iAd team is being restructured to allow for tighter integration with iOS 7’s new streaming music feature, iRadio, a new report talks just about how the ads on iRadio are going to work, how Apple’s going to make money on iRadio, and how much Apple’s paying the labels to make it happen.
AppleのiAdチームがiOS7の新しい音楽ストリーミング機能、iRadioをきっちりと組み込むために再構築しているという文言を考えると、新しいウワサはiRadioの広告がどのように進んでいくかだけではなく、AppleがiRadioでどのように利益をあげるか、AppleがiRadioのためにいくらレーベルに支払うかも示している。

現在のアプリ向けiAdはAppleは広告費の30%を受け取り
アプリ開発者には70%が支払われるというモデルになっているそうです。
それがiRadio向けではAppleが90%を受け取り
音楽レーベルが10%を受け取ることになる模様。
しかしiRadioのライバルとなる米国のPandoraのようなサービスでは
レーベルは4%しか受け取っていないので
ほとんどのレーベルには10%でも十分満足できるんだとか。

これはAppleが位置情報を利用することで
より正確な広告をユーザに提示できるからだと言われています。
さらにiTunes経由でダウンロードした音楽やアプリなどの好みに基づいた広告も
できるようになるでしょう、とのことです。
iRadioで聞いた曲をiTunesで購入するような効果も期待できるとしています。

さて。
間に合う、間に合わない、延期されたなど
いろいろなウワサが飛び交っていたiRadioですが
元サイトは間に合うことが前提でした。

Googleが立ち上げた類似といわれるサービス「Music All Access」は
月額9.99ドル、ざっくり千円程度の有料サービスです。
対するiRadioは広告によるユーザ無料のビジネスモデル。
しかし実情はAppleとってもレーベルとっても
もちろんユーザにとっても有利なモデルになるようです。

本当にこのような利益分配が実現できるのでしたら
広告代理店のようなGoogleがなぜ無料モデルを選ばなかったのかという
素朴な疑問が湧いてきたりしますが...謎です。

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