2013/04/22

ASUS 7インチAndroidフォン Fonepad ME371


台湾ASUSから、ひと味ちがった「電話」Fonepad ME371 が日本発売になります。
7インチのAndroidタブレットで、そのまま電話ができます。

一見キワモノ感はあるのですが
個人的には、7.9インチのiPad miniを触っていて
もうこれで電話できればiPhoneいらないんじゃ...と
思ったことがあるのも、事実です。
そもそもあまり電話をしない人間ですので...。
Bluetoothヘッドセットを常用しているような人にも
画面の大きさは関係なさそうなので便利そう。
そんなわけで、人によってはツボを押さえた製品かもしれません。


例によって、タブレットとしてのスペックを他の7インチと比べてみます。
同じASUS製のGoogleブランドNexus7。
電子ブックリーダー用途の安タブで私的にマダマダ一番のオススメ、MSIのEnjoy71。
 →忘れやすいの: MSI 7インチAndroidタブレット Enjoy71

Nexus 7Enjoy 71Fonepad ME371
 OS Android 4.2.2 Android 4.0 Android 4.1.2
 プロセッサ Tegra3
 4core 1.3GHz
 Coretex-A9
 GeForce 12core
 AML8726-MX
 2core 1.5GHz
 Cortex-A9
 Mali400 2core
 Atom Z2420
 1core 1.2GHz
 PowerVR SGX540
 メモリ 1GB 1GB 1GB
 解像度 1280x800 1024x600 1280x800
 ストレージ 16GB 8GB 8GB
 無線LAN b/g/n b/g/n b/g/n
 Bluetooth 3.0 - 3.0
 サイズ(mm)198.5x120x10.45191×119×8.9 196.6×120.1×10.4
 重さ(g) 340 299 340
 価格 ¥19800 ¥15800 ¥29800
 その他 GPS/NFC microSD GPS/microSD
 GSM/W-CDMA

ストレージが8Gな点は、micoSDカードで補えるので
それほどマイナスにはならないと思います。

同じASUSなせいか、Nexus7とサイズや重量などが
ほとんど変わらないのが面白いです。

では、Nexus7と同じ感覚でタブレットとして使えるのか?
ポイントはAtom Z2420という、
遅ればせながらIntelがスマートフォン向けに投入した
見慣れないプロセッサだと思います。
パフォーマンスについて、なかなかはっきりとした記事が見つからなかったのですが
Nexus7とFonepadのベンチマークを
比較している方がいらっしゃいました。
Bear in mind that the tablet has Intel inside, one of the few mobile devices to be powered by an Intel processor—an Intel Atom Z2420 operating at 1.2GHz, specifically. The Google Nexus 7′s 1.2GHz quad-core Nvidia Tegra 3 proc scores higher in benchmarks. For example, in AnTuTu, the FonePad averages 7000 and the latter, 12000. Real-world performance seems to agree with synthetic tests, too.
このタブレットは「インテル入ってる」なのを忘れないように。具体的には、1.2GHzのIntel Atom Z2420というインテルプロセッサで動作する数少ないデバイスです。Google Nexus7の1.2GHz 4コアのNvidia Tegra3のほうがベンチマークスコアは高いです。たとえばAnTuTu(Androidのベンチマークアプリ)ではFonePadは平均7000で、Nexus7は12000です。現実のパフォーマンスも模擬的なテストと同じ風だと思います。


また、こちらのベンチマークスコア比較では
Fonepad 5553に対してNexus7 12166となっています。

このベンチマークスコアの差はどれほどのものか?
上の記事と同じバージョンのAnTuTuで計測した
Enjoy71のベンチマークスコアは見つけられなかったのですが。。

参考までに、Enjoy71と同じプロセッサAML8726-MX搭載機器のスコアです。
もはやタブレットですらないんですが。。
なぜか動作クロックが1.32GHzになっているのですが
Androidセットトップボックスのスコアは7827
USB接続のAndroidスティックのスコアは8461
機器の用途が異なるので断言できるわけではありませんが
Fonepadのスコアはどちらかというと
Nexus7よりはEnjoy71に近そうなスコアであるという印象ではあります。

つまりNexus7を想像して買うと、痛い目を見るかも?です。
そもそもAtom Z2420は
Intelが新興市場スマートフォン向けと位置づける低廉な製品なので
このスコアの差をして「インテルこけちゃってる」とは言えるわけではありません。

おそらくゲームや動画でガンガン使うとかではなく
ネットやメール程度には充分だと思います。
電話しつつ調べ物...のような
仕事向けに大人な使い方をされる方には
フィットしそうな製品と言えそうです。


にほんブログ村 ニュースブログ ITニュースへ