Baby Toss / country_boy_shane
日本企業は昔のパンパースと同じ間違いを犯している - Newsweek15年前のパンパースは死んだも同然だった。
紙オムツのパイオニアだったにも関わらず
後発企業に市場を奪われウォール街からは
P&Gのお荷物扱いまでされるようになった。
なぜなら、当時のパンパースはひたすら
吸水性がよくすぐ乾くという利点だけを追い求めていたからだ。
品質や機能に重きを置きすぎるというのは
今の日本企業にも共通する問題だろう。
いいものは作る。
だが他社製品と大して変わらない。
パンパースに足りなかったのは
いかに人々をハッピーにして喜ばせるか、驚かせるか
人生を素晴らしいものにするか、という高次の理念だった。
母親たちがいつも心配しているのは
オムツが他社製品より速く乾くかどうかではなく
赤ちゃんが幸せか、ちゃんと育っているか
食べているか、ということだ。
日本企業が機能を追いすぎるというのは
昨今よく聞く批判であり、実際にそうだと思います。
例えば先のCES(家電のでかい展示会)で日本企業が相次いで発表していた
4k2kの有機ELテレビですが、まだ4k2kの解像度を生かせるような
消費者向けコンテンツはありません。
初耳の方に.....4k2kテレビは解像度(ディスプレイにならんでいる細かいつぶつぶ)が
横4,000縦2,000個くらいずつある、とってもキレイに映るテレビのことです。
例えばDVDの解像度は通常だと720×480、地デジ放送が1440×1080
ブルーレイでも1920×1080です。つまりブルーレイの4倍くらいの情報量があります。まめ知識。
同じCESでLG・Samsungなど韓国勢は「スマートTV」に重点を置いていたようです。
またまた初耳の方に...スマートTVはインターネットの機能を重視したテレビです。
見たいコンテンツを自分で選んだり、ツィッターなどSNSとの連携したりと
ネットでできることを取り込んだテレビのことです。
電話+ネット→スマートフォンの関係のテレビ版と言える...のかな...中途半端知識。。
韓国勢は有機ELの量産化・大型化に失敗して
有機ELでの4k2kを諦めたという噂もありますが
結果的にそれがより良い方向へ向かせてしまったかもしれません。
スマートTVは、好きなものを好きなときに見るという新しい使い方自体を
提供できる製品だからです。
「使い方」込みの提案が単なる「機能」に勝る。
最近のAppleがとても上手な手法です。
たとえば高い解像度を表示領域として使わずに精細さのために使用し
絶賛されたのがAppleのRetinaディスプレイです。
それまで、高解像度化はそのまま表示領域の拡大を意味していました。
ディスプレイ自体の解像度を高めつつも
表示する領域の大きさは変えず
ドットを感じさせない、なめらかな表示を実現しました。
ユーザは基本的に「無理矢理」その使い方を強いられているわけです。
macですと設定で表示領域を広げられますが...実用に耐えない文字の小ささになります。
世間の評価はご承知の通りです。
「ほら、高解像度。すごいでしょ?」から一歩踏み込んで
高解像度を生かしたコンテンツ配信を抱き合わせるとかしないと
なんか...ダメそう。