2013/02/28

韓国の裁判所 盗難仏像の日本返還を差し止め


日本の文化財が盗難され、犯人は韓国内で捕まったにもかかわらず
文化財が返還されないという事件。
懸案となっている2体の仏像のうち
対馬の観音寺から盗まれた「観世音菩薩坐像」について
新たな展開がありました。
韓国の裁判所が、日本への返還を差し止めするというもの。
長崎県対馬市の寺から盗まれ、韓国に運び込まれた仏像について、韓国の大田地裁は26日、(対馬市の)寺が仏像を正当に取得したことが証明されるまで韓国政府は日本側に返還してはならないとする仮処分決定を下した。
仏像は忠清南道のプソク寺で造られたと主張する市民団体がプソク寺への返還を求める仮処分を申請していた。 
地裁関係者は「完全に返還しなくてよくなったわけではない。決定が国際法上、通用するか検討も必要だ」と話している。
盗まれた文化財 「今度は」戻って来る?
韓国で回収された盗難文化財 2年間返ってこない?

さすがに日本政府も動いています。
ユネスコで採択された文化財不法輸出入禁止条約に基づき
返還を求める模様。もちろん韓国も締約国です。
日本政府は文化財不法輸出入禁止条約に基づき仏像の返還を求める方針で、韓国政府や裁判所は条約履行と仮処分決定の順守義務のどちらを優先するか検討を始めたもようだ。
韓国中部、瑞山にある浮石寺が、同像は14世紀に同寺で作られたと主張。

また、菅官房長官も返還を求めることを明言されました。
菅義偉官房長官は27日午後の記者会見で、韓国の裁判所が長崎県対馬市の寺から盗まれた仏像の返還を認めないとする仮処分を決めたことについて、「国際法に基づき、外交ルートを通じて速やかに返還を求めていきたい」と述べた。

日本政府がきちんと動いていることは
当たり前なのですが安心できます。
3年間の民主党政権のおかげで、当たり前がありがたく感じられるこのごろ...
ただ残念ながら、最近だと日韓犯罪人引渡条約を無視・曲解して
靖国放火犯の引き渡しを拒否したように
韓国は国際法を守る国ではありません。
そもそも守れる国なら、日韓基本条約によって慰安婦問題もありえないわけですが。
靖国神社に放火した疑いがあり、韓国で拘束されていた中国人の劉強容疑者(38)の身柄について、ソウル高裁は3日、日本への引き渡しを拒否する判断を下した。

また盗難品だと「明白」になり返還を要求したところで
応じていない前例が既にあります。
壱岐市の安国寺から盗まれた重文「高麗版大般若経」は韓国の国宝になり
加古川市の鶴林寺から盗まれた重文「阿弥陀三尊像」は韓国の寺で確認されていますが
日本からの調査・返還要求は拒否され続けています。

国宝・重文に警備員やカメラを義務付けたり
犯罪率の高い国のビザ免除や指紋押捺をこまめに見直すなど
地道に抜本的な対策をしていかないと
ひたすら日本の文化財が散逸していくように思えます。
ちなみにあれだけ指紋押捺に抗議をしていた韓国内でも
現在、長期滞在者を含めて指紋押捺が実施されていたりします。


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